ピラティスの体験レッスンから入会につなげる方法と当日の流れ

ピラティスの体験レッスンから入会につなげる方法と当日の流れ

ピラティスの体験レッスンから入会につなげるには、予約から体験後までの流れを整えることが大切です。当日の担当者の説明だけに頼らず、誰が担当しても必要な案内が届く形にしましょう。

体験に来る方は、運動の内容だけを見ているわけではありません。「自分にもできるか」「無理なく通えるか」「安心して質問できるか」も確かめています。

私はfis株式会社の代表、雪本(ゆきもと)です。大阪で直営のマシンピラティススタジオとパーソナルジムを今も自分で運営しながら、全国のスタジオの集客や経営の相談に直接のっています。

この記事では、体験予約への返信から、入会しなかった方への連絡までを整理します。まずは、お客様が迷いやすい場面と、担当者によって対応が変わる場面を見つけてください。

この記事でわかること

  • 体験予約から体験後までに整えておきたい案内
  • 体験当日の進め方と、押し売りにならない料金の伝え方
  • 担当者による差を減らす方法と、入会率の確認のしかた

先に結論

入会は、体験レッスンの当日だけで決まるものではありません。予約、前日の連絡、当日の体験、最後のご案内、体験後の連絡までをひと続きの決まった流れにすると、担当者による差を小さくできます。

体験予約が入ったら、来店までの不安を減らす

予約後はお礼と必要な案内を早めに送る

体験を予約した直後でも、初めての場所へ行く不安は残っています。予約を受け付けたら、できるだけ早くお礼と案内を送りましょう。

案内の目的は、情報をたくさん渡すことではありません。当日、迷わず準備して来られることを目指します。

  • 予約した日時と、来店してほしい時刻
  • 店舗の住所、地図、入口までの行き方
  • 動きやすい服装と必要な持ち物
  • 着替える場所や貸し出し品の有無
  • 体験料金と利用できる支払い方法
  • 日時を変更したい場合の連絡先

建物の入口が分かりにくい場合は、写真も添えます。ホームページを見直さなくても、届いた案内だけで来られる形が理想です。

自動返信を使う場合も、質問に返事ができる窓口を示してください。予約できたことと、困ったときに連絡できることの両方が伝わると安心につながります。

前日の連絡で予定の変更を確認する

前日は、予約日時と来店の案内を短く送ります。変更がある場合の連絡方法も、一緒に伝えましょう。

確認の連絡がないと、来られない方がいても当日まで分からず、予約枠が空いたままになることがあります。早めに変更が分かれば、別の日への振り替えや、空いた枠の案内を考えられます。

返信がないことだけを理由に、予約を取り消さないようにしてください。返信が必要かどうかも含め、店舗の対応を決めておきます。

ポイント

前日の連絡は、出席を強く求めるためではありません。予定の変更を伝えやすくし、お客様と店舗の行き違いを減らすために送ります。

体験当日は、受付から料金案内まで順番を決める

体験当日の基本は、次の流れです。時間の配分は店舗に合わせて決め、最後の説明が駆け足にならないようにします。

体験のあとにプランをご案内するイメージ
  • ① 受付で、当日の流れを伝える

来店したら名前と予約内容を確認し、着替えや荷物の置き場所をご案内します。その後、体験の進め方と終了までのおおよその見通しを伝えます。

初めての方は、何をするか分からないだけでも緊張します。先に流れを説明すると、質問もしやすくなります。

  • ② お話を聞き、目的と気になることを整理する

「なぜ体験を予約したのか」「どんなことに困っているか」を聞きます。運動経験や、通ううえで心配なことも確認しましょう。

最初から質問を重ねすぎず、まずは本人の言葉で話してもらいます。聞いた内容は、担当者の理解が合っているか、短く言い直して確かめます。

  • ③ 無理のない範囲で体の状態を見る

立った姿勢や簡単な動きから、本人が感じる動かしにくさを確認します。痛みや不安がある動きを、無理に続けてもらう必要はありません。

体の状態を見る時間を、欠点を探して指摘する時間にしないことが大切です。本人の目的と、体験で取り組む内容をつなげるために行います。

  • ④ 目的に合わせて体験レッスンを行う

聞き取った目的をもとに、取り組む動きを選びます。難しい動きを見せることより、安心して体を動かせることを優先してください。

  • ⑤ 体験前と比べて、感じたことを聞く

「動かしやすさはどうですか」「気になった動きはありましたか」と聞きます。変化が分からない場合も、良くなったと言うように促さず、その感覚を受け止めます。

  • ⑥ 通い方と料金をご案内する

体験のふり返りをもとに、目的や生活に合う通い方を提案します。その後、料金や予約方法を説明し、不明点を確認します。

ポイント

体験、ふり返り、料金の説明を別々の話にしないことが大切です。最初に聞いた目的を、最後の通い方の提案までつなげましょう。

体験では、説明よりも本人の感覚を大切にする

目的に合った内容にしぼる

同じ体験内容でも、何を求めているかによって受け止め方は変わります。姿勢が気になる方と、運動を習慣にしたい方では、伝える内容も変わります。

体験では、すべての器具や動きを紹介する必要はありません。その方の目的と、行う動きの関係を分かりやすく伝えます。

  • 最初に聞いた目的に沿って、動きを選ぶ
  • 動く前の説明は短くし、実際に試す時間を取る
  • 体のどこに意識を向けるか、やさしい言葉で伝える
  • 本人がどう感じたかを、途中でも確かめる

専門的な説明が続くと、体を動かすより理解することに意識が向きます。伝えることをしぼり、分からない様子があれば言い方を変えてください。

変化を感じてもらうことと、効果の約束を分ける

体験の前後で、同じ簡単な動きを確かめると、感覚を比べやすくなります。ただし、変化の感じ方には個人差があります。

一時的な動かしやすさを、長く続く変化として説明しないようにしましょう。「通えば必ず変わる」と約束せず、継続して取り組む内容を具体的に伝えます。

入会につなげたい気持ちが強くても、不安をあおる必要はありません。本人が納得して通い方を考えられる説明を大切にしてください。

料金は、おすすめと全体の条件を分けて見せる

おすすめの通い方から説明する

プランのご案内で、最初からすべての料金を同じ重さで並べると、違いが分からず迷いやすくなります。「持ち帰って考えます」で終わり、その後の判断が進まないこともあります。

私が経営相談でお伝えしているのは、おすすめをしぼり、理由を添えることです。目的、通える曜日、無理のない支払いを踏まえて提案します。

伝える順番伝える内容気をつけること
おすすめ目的に合う通い方と、その理由高いプランへ誘導しない
別の選択肢頻度や支払いが合わない場合の通い方違いを短く説明する
全体の条件料金表、追加費用、予約や退会の条件判断に必要な情報を省かない

おすすめをしぼることと、ほかの料金を隠すことは違います。料金表を見せ、本人が全体を確認できる状態で説明してください。

契約条件は、口頭だけで済ませず、書面などでも確認できる形にします。契約に関する扱いは、くわしくは公式の最新情報で確認してください。

その場で決めなくてよいことも伝える

「本日決めなくても大丈夫です」と伝えたうえで、迷っている点を聞きます。料金なのか、予定なのか、体験内容なのかによって、必要な説明は変わります。

返事を急がせず、不明点を解消することに集中しましょう。持ち帰る方には、料金と通い方を見返せる案内を渡し、質問先を伝えます。

ポイント

案内の目的は、返事を引き出すことだけではありません。本人が「自分に合うか」を判断できる材料をそろえることです。

特典は、中身・期限・条件を文章で決める

入会特典を用意するなら、説明する前に内容を文章にします。担当者ごとに話す内容が変わると、誤解や行き違いにつながります。

  • 中身:何が割引になり、何が対象外なのか
  • 期限:いつまでの申し込みに適用するのか
  • 条件:対象者や対象プランなどの決まりは何か

期限がある場合は、持ち帰って考える方にも正確に伝えます。その場の会話で期限を変えたり、条件を付け足したりしないようにしてください。

いつも行っている割引を「今だけ」と書くと、実際より得だと思わせる表示として、景品表示法上問題になるおそれがあります。表示全体によって判断されるため、くわしくは消費者庁などの公式の最新情報で確認してください。

ホームページ、LINE、店頭の料金表も、同じ条件にそろえます。特典を終えるときは、掲載内容の変更までを担当者の仕事に含めましょう。

入会しなかった方にも、必要な情報を届ける

LINEでは、お礼と体験のふり返りを送る

体験当日に入会しなかったからといって、関心がなくなったとは限りません。予定や支払いを確認してから、考えたい方もいます。

LINEでの連絡を希望する方には、お礼と短いふり返りを送ります。体験で話した目的や案内した通い方を、見返せる内容にしましょう。

  • 来店と体験へのお礼
  • 本人が話していた目的と、体験で取り組んだ内容
  • ご案内した通い方と、料金を確認できる場所
  • 質問がある場合の連絡方法

「入会は決まりましたか」と何度も聞くと、返事が負担になります。体験後の連絡は、判断に必要な情報を補うために使ってください。

名簿は、案内を希望する方との関係を保つために使う

入会しなかった方の連絡先は、本人の希望を確認したうえで、店舗のLINEに集めて管理します。体験日や案内の希望を記録すると、重複した連絡も防ぎやすくなります。

連絡先を集める際は、何のために使うかを分かるように示します。予約確認と、後日のサービス案内は分けて考え、くわしくは個人情報保護委員会などの公式の最新情報で確認してください。

その後は、年明けなど入会が動く時期に、希望する方へ案内します。送りすぎると友だちの解除につながるため、送る回数と内容を決めておきましょう。

連絡先は、担当者個人の端末だけで管理しないようにします。見られる人や保管のしかたを決め、不要になった情報を整理することも大切です。

紹介や、以前通っていた方への案内も整える

会員の方には、紹介したい相手がいる場合に渡せる案内を用意します。紹介を強く求めず、受け取った方が自分で問い合わせられる形にしてください。

以前通っていた方にも、案内を希望されていれば、再開を考えやすい情報を届けられます。新しい方を集める方法と合わせて考えると、集客の取り組みを整理できます。

あわせて読みたい:ピラティススタジオの集客方法まとめ

担当者による差を減らすには、流れを共有して練習する

体験の進め方を担当者に任せきりにすると、説明の順番や案内の内容に差が出ます。私が経営相談で重視しているのも、この差を小さくすることです。

まずは、予約から体験後までの流れを、短い手順書にまとめます。長い台本より、忘れてはいけない確認事項を見渡せる形が使いやすいでしょう。

  • 予約後と前日に送る案内
  • 最初に聞く目的と不安
  • 当日の進め方と、ふり返りで聞くこと
  • 通い方を提案するときの考え方
  • 料金、特典、条件の確認事項
  • 体験後に送る連絡と記録する内容

次に、スタッフ同士でお客様役と担当者役に分かれ、通して練習します。説明が長いところや、質問しにくいところを確かめてください。

型を作っても、全員が同じ言葉を話す必要はありません。必要な確認と案内を共通にし、本人に合わせて伝えることが目的です。

予約数・来店数・入会数を分けて記録する

入会した人数だけでは、どこを直すべきか分かりません。体験の予約数、実際に来店した数、入会した数を分けて記録します。

記録する項目分かること見直す場所
体験の予約数体験への申し込みがあるか集客や予約の案内
体験の来店数予約した方が来店できているか予約後と前日の連絡
体験後の入会数通う判断につながっているか体験、ふり返り、料金案内

来店した方のうち入会した割合は、「入会した数÷体験に来店した数×100」で計算します。予約数を分母にする計算とは分けてください。

例:体験に来店した方が10人で、入会した方が5人なら、5÷10×100=50%です。説明のための仮の数字です。

当日入会だけを数えるのか、後日の入会も含めるのかは、先に決めます。同じ集計期間と数え方で比べないと、変化を正しく捉えにくくなります。

担当者別に確認するときも、数字だけで良し悪しを決めないでください。件数やお客様の目的も見ながら、共有できる対応を探します。

ポイント

入会率は、担当者を責めるための数字ではありません。予約から体験後までの、どこを改善するかを考える材料です。

よくある質問

体験当日に入会を決めてもらうべきですか?

当日に決める方も、持ち帰って考える方もいます。即決を求めるより、目的に合う通い方と料金を伝え、不明点を残さないことを優先しましょう。

プランをしぼると、選択肢を隠すことになりませんか?

おすすめをしぼって説明し、全体の料金表も見せれば、両立できます。本人に合う理由を伝え、ほかのプランや条件も確認できるようにしてください。

体験後のLINEに返信がないときはどうしますか?

返事を求める連絡を重ねるのは控えます。案内を希望されている場合も、本人に役立つ内容にしぼり、連絡を断る希望があれば対応しましょう。

入会率が下がったら、料金を下げるべきですか?

まずは、来店前の案内、体験の中身、ふり返り、料金説明を確認します。価格だけが理由とは限らないため、迷った点を話せる範囲で聞き、改善につなげてください。

まとめ

  • 体験から入会までを、予約後の案内から体験後の連絡まで、ひと続きの流れで整えましょう。
  • 当日は目的を聞き、本人の感覚を確かめながら、無理のない体験を進めます。
  • 料金はおすすめと理由から伝え、全体の条件も見せて、選べる状態にします。
  • 特典の中身・期限・条件と、体験後の連絡方法を、スタッフ間でそろえておきます。
  • 予約数・来店数・入会数を記録し、練習と見直しを重ねて、担当者による差を小さくしましょう。

あなたのスタジオに当てはめて考えたい方へ

この記事の内容を、あなたの店の場所・料金・予算に合わせて考えるのは、ひとりでは難しいこともあります。今もピラティススタジオを自分で運営している代表の雪本が、直接ご相談にのります。

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雪本 章夫

この記事を書いた人

雪本 章夫(ゆきもと)|fis株式会社 代表

大阪で全店直営のマシンピラティススタジオとパーソナルジムを運営しながら、全国のピラティススタジオの集客と経営の相談に、自分で直接のっています。

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